『ソクラテスの弁明』 納富信留 訳
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ソクラテスの裁判とは何だったのか、ソクラテスの生と死は何だったのか。その真実を、プラトンは「哲学」として後世に伝える。私たち一人ひとりに、自分のあり方、生き方を問うているのである。
出版社: 光文社
本を手にとった動機
「岩波の訳は難しい」ってのを見かけたので、途中で挫折しないで済むように評判を見てこちらの訳書を選択した
本の感想などrmaruon.icon
平易で読みやすかった
挫折しないよう、事前にYouTubeや解説記事等を見て、時代背景を把握してから読み進めた
事前準備が役に立った面もあったが、平易で短かったのですぐ読めた
「知らないと思っている」ことが「人間的な知恵」を持つとされる
「知らないと知っている(無知の知)」状態では、自己探求を行わない・「知ろう」という動きが始まらない・思い込みのまま人生を送る 論理 と 感情
私が読んだときは、真実を明らかにしていき自分を貫くソクラテスは「さすが。よくぞ言った」などと思いつつ、どこか感情的に居心地の悪さを感じた
ビジネスなどの場では基本的に感情を考慮しないといけないことが多々ある
一個人の思考を深めていく過程では論理的に考えたいし、感情的な居心地の悪さを感じたらなぜそのように思っているかを追求したいと思う
有罪や死刑判決に投じた裁判員のように感情に流される人が一定数いることは、常に心に留めておきたい
この裁判での人々の喧騒と死刑判決そのものが、ソクラテスへの「憎悪」の実現として、彼の語る「真実」を最終的に証明するのである。
プラトンが創作した文学作品として考えると、よい構図だなーと思った
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